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温めてリラックス
では、夕方老眼の症状をやわらげる方法をみてみましょう。
1)蒸しタオルなどで温める
夕方老眼から回復するには、凝り固まった目の筋肉の緊張をほぐす必要があります。
そのために効果的なのが、目もとを温めること。
目もとが温まると目の周りの血めぐりが改善し、筋肉がリラックスするほか、マスカラやアイラインなどによるマイボーム腺の目詰まりも解消されやすくなります。
手軽な方法のひとつが、約40度の蒸しタオルで10分間温めること。
蒸しタオルの作り方は、濡らしたタオルをくるくる巻いて電子レンジでおよそ1分。
何度か試すと、ちょうどよい濡らし加減や加熱時間などが分かります。
2)明るさの調整
パソコンやスマートフォンの画面が明るすぎると、目の筋肉は入ってくる光量を調節するために酷使されます。
パソコンの画面の明るさを部屋の明るさより少し暗くしたり、スマートフォンなら最大輝度の2分の1程度で利用すると、目の疲れの予防につながります。
またブルーライト対策にパソコン専用のメガネなどを使うのも効果的です。
3)目のストレッチ運動
昼間のうちに意識して遠くを見る機会を作ると、目の筋肉がゆるんでリラックスした状態になります。
なるべく窓の外の遠方を見るのがおすすめすが、3~5メートル程度でも効果があります。
さらに、日頃から、近くと遠くを見ることを繰り返す「ピント合わせストレッチ運動」をしておくと、疲れにくい目になります。
いまやオフィスワーカーだけでなく、子どもから主婦、高齢者まで、スマートフォンやパソコンが手放せない時代。
夕方老眼をはじめとする目の不調はもはや国民病ともいえますが、中には病気の前兆であるケースもあり、放っておくと失明など深刻な結果にもつながりかねません。
特に近視の人や高齢者はリスクが高いため、気になる場合はなるべく早く眼科で検診を受けるようにしましょう。
<監修>
岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)
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