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今回は、 中年フリーターの健康リスク とお金の使い方について考えていきます。
ここ数年は景気が比較的安定し採用環境も改善していますが、1990年代後半からの「就職氷河期」に直撃された世代を含む35歳以上の「中年フリーター」については増加に歯止めがかかっていません※。
いったんフリーターになると、そこから脱け出すのは大変です。特に若いときにフリーターになり、フリーター生活が長くなると、いっそう正社員になるのは難しくなります。病気などで働けなくなると、正社員と異なり、一般に所得補償(傷病手当金など)もなく、貯蓄も少ないので、生活が困窮します。ここでは、不安定な労働環境に置かれた中高年の方々が、病気にともなうリスクをできるだけ回避し、元気に働くにはどうしたらよいのかを考えてみましょう。
※<中年フリーター>氷河期の非正社員ら、歯止めかからず273万人に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150804-00000000-maiall-soci
中年フリーターの健康リスクとお金の使い方 :経済状況
一般にフリーターの多くを占めるアルバイトの仕事は単純作業が多いので正社員に比べて賃金はかなり低い水準です。厚生労働省「賃金構造基本調査報告」(平成26年)によると、正社員の平均賃金(月額)は35歳~39歳は約30.8万円、40歳~44歳は約34.2万円、45歳~49歳は約37.9万円、50歳~54歳は約39.9万円などとなっています。
一方、正社員・正職員以外の平均賃金(男女)は、35歳~39歳は約20.3万円、40歳~44歳は約20.1万円、45歳~49歳は約19.9万円、50歳~54歳は19.7万円などとなっています。中年フリーターの平均賃金は年齢にかかわらず、20万円程度です。特に、50歳~54歳の賃金格差が大きく、男性の正社員・正職員の平均賃金が約43.6万円(女性は約29.2万円)に対し、正社員・正社員以外は約23.1万円(女性は約17.7万円)となっています。
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