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子どもの急な病気 けいれん(ひきつけ)を起こした場合
乳幼児に比較的起こりやすいのは「熱性けいれん」です。比較的夜中に起こりやすく、5~10分以内で治まりますので、それほど慌てなくてもよいでしょう。子どもによっては、大きな声で、歌を歌ったりする場合もありますので驚きます。そのまま眠って、起きた時には、麻痺などはなく意識障害もありません。症状が落ち着いているならば、翌日、小児科医に受診して相談しましょう。
子どものけいれんに気がついたら、あわてて抱き上げたり揺すったりしないこと。まずは平らなところで寝かせてください。そして、けいれんの状態をよくみてください。目は白目をむいているのか否か、手足はどのようにけいれんしているのか、また、時間も計ってください。10分以上続く場合や、嘔吐があったり、顔色が極端に悪い場合は、直ちに受診が必要です。
子どもの急な病気 呼吸が苦しそうな場合
呼吸がゼーゼー、ヒューヒューいって苦しそうな場合、みているほうも辛くなりますね。鼻から気道へ続く部分に炎症がある場合、このような音がします。加湿器などを利用して乾燥をさけ、水分は十分に摂らせます。咳がひどい場合も乾燥をさけ、背中をさすってあげましょう。痰が出やすくなります。小鼻をぴくぴくさせる、唇が青くなってきている、呼吸が時々止まる、犬が吠えているような咳をするなどがあれば、救急機関に受診しましょう。
子どもの急な症状にはいろいろありますが、子どもの機嫌がいいかどうか、食欲、睡眠等の状態をよくみて、ほとんど支障がない状態なら、様子をみている間に落ち着くケースも少なくありません。「このままいったら、夜に具合が悪くなるのでは」という心配がある場合は、かかりつけ医の診療時間帯に受診して、あらかじめ症状の予防をする薬をもらっておくとよいでしょう。症状が重ければ夜間に救急車を呼ぶ必要もあるでしょう。しかし、病院の夜間のスタッフは昼間ほどそろっていませんし、小児科医が当直かどうかもわかりません。普段の子どもの状態と比較して、受診の必要があるかどうかを冷静に判断しましょう。いざというときに慌てないように、ふだんから子どもの病気や症状について関心を持つことが大切です。
執筆:南部 洋子(なんぶ・ようこ)
看護師、助産師、タッチケア公認講師。株式会社とらうべ社長。国立大学病院産婦人科勤務を経て、とらうべを設立
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