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いざ受診!何をするの?
受診の際には、問診票などに質問項目が用意されています。
過去の病気、最近の月経の様子(いつから何日間あったか、普段の月経周期など)、アレルギーの有無、そして何の目的で受診したのかを書く項目があります。自分の手帳などにあらかじめ記載してあれば、それを持参しましょう。
そして、何のために受診したいのかを受付の看護師さんにはっきりと伝えたほうがいいですね。
夏に婦人科で多い相談事
せっかくの旅行、生理とぶつかりたくない!
だいぶ前から綿密に生理とぶつからないように立てた旅行の予定なのに、だんだん日程が近づいてくると、「あれ、ぶつかりそう」ということはよくあります。
そんな時にも、婦人科は強い味方になってくれます。
生理を早めたい、もしくは遅らせたいという場合、生理周期のどのあたりで対策をするかによって方法が異なります。
ホルモン剤を使用する場合には自分に合うか試してみてから旅行に出発できるよう、できるだけ早い時期(最短でも避けたい生理の前の生理が始まる前)に婦人科で相談してみましょう。その際、「生理メモリー」などで毎月の生理日を先生に説明できると便利ですね。
<費用>
ピルの場合は健康保険による保険診療がききません。自由診療となります。
料金はクリニックにより異なりますので、初診料、処方料、薬代、指導料などを含んだ料金を受診前に電話で確認するとよいでしょう。
妊娠したかも!?
女性の初体験は、夏が一番多いと言われています。
意外とコンドームの避妊率は低いことを御存じですか?コンドームの避妊率は、ピルや避妊リングに比べると非常に低く、コンドームを使用していたから絶対妊娠しない、とは限りません。
コンドームは破れていなくても、小さな穴があいていたり、妊娠するまで避妊に失敗していたことに気がつかないこともしばしばです。まずは女子として、避妊についての正しい知識を持ちましょう。
また、「もしかして避妊に失敗したかもしれない」ときは72時間以内であれば、アフターピルで妊娠を阻止することが可能です。
85%くらいの確率であり、必ずしも妊娠を阻止できるわけではありませんが、もし失敗に気がついたら、念のためアフターピルを飲んでおくのもいいかもしれません。
アフターピルは2錠で約2万円ほどかかりますので、高額なお薬であることも知っておきましょう。
そして、「今妊娠は望まない」という場合は確実な避妊法(ピル、リング)を用い、相手に頼らない避妊対策を取っておくことも大切かもしれません。
そして生理が遅れているようならば、速やかに妊娠検査をして、婦人科を受診しましょう。
性感染症かも!?
夏に多い症状が「かゆみ」です。
どうしても蒸れてかゆくなりがちですが、性感染症とは限りません。
自己判断で「カンジタ」と診断し、軟膏を買ってしまう方も多いでしょう。
しかし、夏に増えるのは「カンジタ」ではなく、「外陰部白癬」という感染症です。簡単にいうと外陰部の水虫です。白癬菌はカンジタと同じく真菌(カビ)の仲間ですが、カンジタに比べ、皮膚の深い部分まで感染する深在性真菌なので、カンジタのようにすぐには治りません。
また、膣より外陰部に感染して、何か月もかゆみが続き、範囲もだんだん広がってしまうことも。
カンジタの軟膏やお薬では症状は一時的に治まっても、完全には治らず、また症状がでてきます。婦人科で専用のお薬を処方してもらいましょう。
そして、「汚くしていたかしら」と女子はたいがい自分を責めがちです。しかも頑張って石鹸で一生懸命洗ってしまうと皮脂が流され、さらに深くまで感染するという悪循環になります。
カンジタや白癬菌は「汚くしていたから」ではなく、真菌(カビ)に対する抵抗力(免疫力)が低いのが原因です。
何度も繰り返す場合は、もともとカビに対する免疫力が弱い可能性があります。こんなときは、軽いうちに早めに適切なお薬で対処したいものです。
それからおりものシートですが、湿気の大好きな白癬菌に感染しているときは使用を控えましょう。布製の下着は体温で水分が蒸発し蒸れにくいのですが、おりものシートはどうしても湿気がこもりがちで、白癬菌の温床になってしまいます。
また性感染症の中でもクラミジアや淋菌は不妊の原因になることがあります。
また女性はあまり自覚症状がないことが特徴です。身に覚えがあれば、念のため一緒に調べてもらうと安心ですね。
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