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三井生命はそのまま存続か
ちなみに、今回の買収は、業界2位の日本生命保険が、同8位の三井生命保険を買収し、第一生命保険を抜いて業界トップに躍り出ようとするものです。三井生命は日本生命の子会社になりますが、相互会社による株式会社の合併はできないので、「三井生命保険」という社名もそのまま残るはずです。
余談ながら、この買収劇の狙いは、日本生命が業界1位に返り咲くことに加え、「三井財閥系企業とのつながり」を手に入れることだったと考えられます。三井生命を日本生命の代理店として、三井財閥とのつながりの深い企業に日本生命の商品を売り込み、また、三井財閥とのつながりの深い銀行に窓販を展開する……というのが目的ではないでしょうか。
保険会社が合併・倒産 リスク : 保険会社自体にもリスクがある
保険会社も営利企業ですから、経営破綻の危険は常にあります。「保険契約者保護機構」という救済制度は用意されているものの、上にも書いたようにノーリスクというわけではありません。
保険は「万が一への備え」ですが、その備えそのものが消失してしまう可能性もあるわけです。そういう意味では、消費者は保険商品の内容そのものもさることながら、どの保険会社を選ぶかという点も、慎重に検討する必要があると言えるでしょう。
<監修>
●大泉 稔(おおいずみ・みのる)
ファイナンシャルプランナー。株式会社fpANSWER代表取締役、大泉稔1級FP技能士事務所主宰。1級FP技能士、生命保険大学課程、1種証券外務員。明星大学日本文化学部言語文化学科を卒業後、公務員、タクシー会社事故処理係、社会保険庁ねんきん電話相談員などを経て現在に至る
http://cfpm.biz/ http://fp-answer.com/
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