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ぎっくり腰の対処法と注意点 :動けるところを動かすことから始める
痛みが鎮静化してきたら、まずは動かせるところから動かしてみます。たとえば、足首を左右や前後に動かしたり、回したりしても大丈夫なら、ヒザを立て、さらに左右に動かしてみましょう。それがだいじょうぶなら次は、赤ちゃんのようにハイハイの姿勢になります。そして、ゆっくりとハイハイしてみましょう。もしここで、痛みが出たらすぐ中止します。そうして様子を見ながら、座る→足を伸ばす→立つ→歩くといった具合に、徐々に普段の生活に戻っていくといいでしょう。くれぐれも、無理をするとぎっくり腰が長引いてしまうので、慎重に取り組んでください。
ぎっくり腰の対処法と注意点 :日常生活で注意する点
ぎっくり腰から回復したり、再発を防いだりするには、次のことに注意してください。同じ姿勢で、しかも少し前屈みで仕事をしている方、たとえば、長距離運転手やタクシードライバー、長時間オフィスでデスクワークに携わっている人――などは、再発しないような身体づくりが大切です。それには、筋力トレーニングや体重コントロールなどを行う必要があります。筋トレには、太もも裏側のハムストリング筋肉のストレッチが有効です。そのほかにも次のようなポイントがあります。
●身体を冷やさない:睡眠、食事、ストレスなどの管理が重要
●重い物は身体にできるだけ引きつけて持ち上げる:持ち上げる物と腹部との距離を縮め、腰背部の筋肉への負担を軽くする
●長時間立つ必要があるなら、筋肉の疲労を軽減するために、片脚を交互に高さ10cm程度の台に乗せる
●椅子に座る時は、臀部の高さよりも、膝の高さがやや高くなるように
●同じ姿勢を長時間とり続けないようにすることが、どんな場合も大切です
<監修>
整形外科医 樋口二三男
(東京医科歯科大学整形外科理事、日本医師会認定産業医)
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