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「ここでは 子どもの不登校 についてご紹介します。
学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」
2学期のスタートを目前にした8月26日に投稿された神奈川・鎌倉市立図書館のツイートが、リツイート数10万件を超える反響を呼んでいます(8/31現在)。
しかし、鎌倉市教育委員会では、ツイート内にある「死ぬほどつらい」「死んじゃおうと思ったら」という表現に対して、「子どもの自殺を誘発するのではないか」という意見もあり、当該ツイートの削除も検討していたとのこと。こうした意見が出る背景には、多くの学校で2学期がはじまる9月1日には、18歳以下の自殺者がもっとも増加するというデータの存在があります。こうした事態を、根本から防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
子どもの不登校 …図書館の守秘義務とは?
学校でのさまざまな問題に悩み、死を選ぶぐらいなら、せめて図書館に「逃げこんできてほしい」という思いが込められた鎌倉市立図書館のツイートには、ネット上などで多くの賛同・感謝の声などがあがっていますが、図書館がこうした子どもたちにとっての「避難場所」になり得る理由として、「図書館の守秘義務」があげられます。
「図書館は利用者の秘密を守る」という基本原則は、日本図書館協会による「図書館の自由に関する宣言(1979年改訂)」で決議されており、図書館にとってはとても重要な事項です。そのため、テレビドラマや映画において「事実に反する描写」が見られた際には、日本図書館協会から抗議がおこなわれたケースもあります。
また、このような守秘義務があることから、図書館では、平日の昼間に小・中学生がひとりで館内にいたとしても、職員が学校や警察に連絡したりすることはないそうです。
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