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青年期の反抗期:何が待ち構えているのか?
第1次反抗期が、人間としてのスタートを切る、主として母子関係から独り立ちするものだったのに対し、第2次反抗期のこの時期には、幾つかの課題が本人を待ち受けています。
ひとつは、性的に成熟していく第2次性徴です。
この時期を迎えて、大人の男や女としての機能が整います。性的発達を中軸に、この時期の身体の大きな変化を、自分でどう受け容れたらよいのか戸惑う時期です。
青年期の反抗期:精神の成熟について
ふたつ目は、共感性などの脳の発達と情報の取り扱い方です。
脳科学者・中野信子さんによると、思春期から25歳くらいまでに、脳では「共感性」「意思決定」「社会的行動をつかさどる機能」が発達するとのことです。(※1)
こうした脳の発達とともに、現代社会ではあふれるばかりの情報が入ってきて、精神も急速に発達していきます。
でも、急激に入ってきた知識や情報は、大人のように経験をとおして検閲したり、推敲したりできているわけではありません。大人から見ると部分的なことにこだわったり、過激な方向に走ったりといったことも起こりうるのがこの時期です。
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