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はやり目 どうやって治療する?
流行性角結膜炎には、実は特効薬がありません。感染したウイルスに対する抗体が体内で作られるのを待つしかないのです。これも感染が拡大しやすい要因となっています。通常、抗体が体内で作られるには1~2週間かかります。対症療法として、炎症を抑え、細菌による二次感染を防止するための目薬が処方されます。
はやり目 感染予防が最重要
流行性角結膜炎と診断されたら、周りの人にうつさないようにしなければなりません。他の人へ感染させる恐れがある期間は1~2週間です。学校保健安全法では、流行性角結膜炎にかかった児童は医師の許可が出るまで登校禁止となっています。
社会人でも集団感染防止の意味で、仕事は可能な限り休むべきです。特に、接客業や医療介護施設などに従事している人は、職場の規定で休業を義務づけているところもあります。
感染は手やハンカチなどへの接触から広がります。予防には、よく手を洗うことが大切です。患者は、目を拭くときはティッシュペーパーなどを使用し、タオルは家族と区別して使用しましょう。お風呂は最後に入ります。
ウイルスに対する抵抗力を高める必要があるので、睡眠や栄養を十分にとり、休養して体力をつけるのが一番の治療法です。焦らず、治るのを待ちましょう。
執筆者:南部 洋子(看護師)
監修医:坂本 忍(医師)
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