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「スキーム」、「アジェンダ」、「フェーズ」など横文字を偉そうに使いたがる、人脈作りにいそしんで有力者とのつながりを自慢する、そのくせ自分は何もしていない……。
これらは「 意識高い系 」といわれる人々の特徴です。
「意識高い系」とは就活市場を中心に数年前から言われるようになってきた言葉です。
彼らの特徴をまとめると、何もできないくせに自分の意識の高さに酔いしれている人々、ということができるでしょう。
彼らは人に自分をアピールするのが大好きです。
大して意味があるとも思えない問題意識をアピールし、何の成果にもつながらない自分の努力をアピールし、小難しい言葉を知っていることをアピールし、仕事ができそうなアイテムをこれ見よがしに持ち歩き、ちょっと控えめな人を見下してやたらと啓蒙しようと皮肉交じりに話しかけ、そして自分がウザがられているとは夢にも思わない……。
などなど、痛いポイント満載です。
自分に酔いしれていられるは、ある意味で幸せなのかもしれません。
とはいえ、彼らはいったい何がしたいのでしょうか。
また、何を求めているのでしょうか。そして、どう付き合えばいいのでしょうか?
神奈川大学教授、心理学者の杉山崇さんにお話しを伺いました。
「 意識高い系 」の人がもつ恐怖心
「意識高い系」は、実は若い人だけでなく熟年層や団塊の世代にもいます。
実は、彼らは何もできない自分が怖いのです。
そして、何もできない自分と向き合う勇気もありません。
そこで、誰も注目しないような変な問題意識を持ち出して「自分は愚民どもとは違う!えらいんだぜ!」という幻を作り出し、そこに逃げ込んでいるのです。
何もできない怖さが被害妄想に発展すると重い精神病理に発展することもあります。
意識高い系のみなさんは、自分に酔いしれる形で被害妄想は持たないように生きているため、そういう意味ではまだ健康な範囲内ということができます。
ただ、周囲は迷惑することもありますので、健全と言えるかどうかはわかりません。
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