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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。
例えば、飲み会の帰り道。泥酔して気を失っている人を見て、その人が気絶しているのか、それとも単に眠っているだけなのか、よくわからないと思います。人口1000人に対して、年間6人ほどが何らかの理由で気絶状態になっているといわれています。
気絶は「失神」や「気を失う」とも呼ばれます。医学用語では「一過性意識喪失」といいます。医療の現場では失神を多く用いるので、ここでは失神と表記します。失神と睡眠の違いについて見ていきましょう。
「失神」と「睡眠」の違い:失神とはどんな状態か
失神は、脳内の血流が一時的に遮断されるために起こる意識の消失現象です。通常は数秒から数分で回復して、後遺症などを残すことはありません。倒れる前には、ふらふらする、目の前が真っ暗になる、吐き気、顔面蒼白などが起こります。
倒れる時に身体を地面や壁などにぶつけてしまい、外傷を負うことがあるので、軽視してはいけません。また、周囲の状況によっては、気を失っている時に何をされるかわからないという危険もあります。
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