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「失神」と「睡眠」の違い :睡眠と失神の違いは?
人が眠っている時の状態を見ると、失神と同じように見えますが、大きな違いがあります。睡眠も同じく意識がない状態ですが、一定以上の刺激を受けると目が覚めます。これに対し、失神は脳内の血流が低下して意識を失っているので、外部の刺激に反応しないという違いがあります。
泥酔して寝ている人がいますが、泥酔状態ならば意識混濁、言語が支離滅裂といった症状が出たのち、それ以上に飲むと昏睡状態になります。こうなると揺すっても起きなくなり、失禁することもあります。
急な失神なのか飲酒による昏睡状態なのかは、飲酒をしていたのかどうかなど周囲の状況で判断する必要があります。失神は長くても数分で気がつきますが、それ以上経っても反応がないようなら、昏睡状態と考えられます。昏睡である場合は、急性アルコール中毒の可能性も含め、慎重に対応する必要があります。
<執筆者プロフィール>
南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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