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胎児性アルコール症候群 は「飲酒しない」ことが最大の予防
胎児性アルコール症候群 には治療法はないといわれていますが、唯一で絶対の予防策は「妊娠中は飲酒しないこと」です。たしかに、妊娠中の飲酒量や頻度が増えるほど、 胎児性アルコール症候群 のリスクは高まりますが、少量のアルコールで症状が出たという報告もあるため、残念ながら「妊娠中に飲んで大丈夫なアルコール量の目安」は存在しないと考えた方がよいでしょう。
問題悪化を政府も懸念している?
近年では、ライフスタイルの欧米化により、女性の飲酒や喫煙は日本においても普通のことになっています。政府では、妊娠可能な年代の女性が他の年代に比べて飲酒率が高いことや、若い女性の飲酒率が増加傾向にあることから、今後の問題悪化を懸念しているとのこと。
もちろん、女性がお酒やタバコを楽しむ自由は尊重されるべきですが、妊娠中のリスクを考えると、どちらも摂取を控えたほうが生まれてくる赤ちゃんの健康のためには賢明です。医学的な検査の前に、妊娠の「可能性があるかどうか」をもっとも早く知ることができるのは自分だけなのですから。
監修:岡本 良平(産婦人科医 東京医科歯科大学名誉教授)
<参考>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151022-35072327-cnn-int
(「妊婦の飲酒は一切ダメ」、米小児科学会が勧告 CNN)
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-015.html( 胎児性アルコール症候群 厚生労働省)
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