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脊椎カリエスの原因や治療法 :結核は肺だけの病気ではない
日本における結核の状況は、先進国の中では悪い方とされています。日本の結核患者数は人口10万人あたり18.2人(2010年)。「中まん延国」とされる水準です。なお、人口10万人あたり10人以下になると「低まん延国」となり、「制圧」と認められるためには人口100万人あたり1人以下にまで減らす必要があります。
結核の主な症状は咳です。そのため肺の病気というイメージが強いかと思いますが、結核菌は肺から他の臓器に飛び火します。なかでも危険なのが、脳を保護する髄膜という膜に発症する結核性髄膜炎、そして、背骨に発症する脊椎カリエスです。
脊椎カリエスの原因や症状 :薬による治療が中心
脊椎カリエスの治療は結核の治療と同じく、薬によって結核菌を殺すことが目的となります。また、脊椎カリエスでは背骨を保護するためにコルセットも使用します。薬の進歩は、結核の激減をもたらすほどの画期的なものでしたが、新たな問題も生じています。
結核菌は非常にしぶとい菌で、治療期間が長引くと、その間に薬に対する耐性をつけた「耐性菌」となって治療を困難にします。これを防ぐため、2種類以上の薬を同時に使う方法をとります。薬を飲んだり、飲まなかったりしていると耐性菌が生まれる原因になるので注意が必要です。
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