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煙を出すのもダメ!?
火災にならないまでも、ホタル族の出す煙が問題となるケースもあります。
名古屋市内のマンションに住む女性が、すぐ下の階に住む男性がベランダで吸うたばこの煙で体調を崩したと訴えた裁判で、男性側が敗訴しています(2012年名古屋地裁)。
煙が自宅マンションの室内まで入ってくるため、女性は喫煙をやめるよう何度も申し入れましたが、男性は無視し続けたと言います。この男性は家族がいる時はベランダでたばこを吸うのが習慣で、たばこを吸いながら景色を眺める楽しさや私生活の自由を訴えましたが、認められませんでした。
裁判には至らなくとも、近年はベランダでの喫煙に関する苦情が急増しているようです。室内の換気扇の下でたばこを吸うことも含めて、たばこの煙を自宅の(敷地の)外に出すこと自体が容認されない時代になりつつあると言えそうです。
ベランダは「共用」
そもそも、ベランダやバルコニーは、多くのマンションで緊急時に避難路とされる「共用部分」のひとつ。共用部分での火気厳禁や禁煙をルール化しているマンションの場合は、ベランダでの喫煙は原則的に認められません。
また、たばこによる火災は、不燃性の灰皿で確実に消す、あるいは吸殻を捨てる時に水をかければ容易に防げるものです。そんな簡単な火の始末すら徹底できない喫煙者は、ベランダはもとより、どんな場所でもたばこを吸う資格はないと言われても仕方がないかもしれません。
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