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大人のりんご病:予防は流行に敏感になる
りんご病は5年毎に周期がきて流行すると言われています。前回流行したのが2011年ですから、今年2016年は流行の年です。流行する時期は、春から初夏の時期です。
自分にりんご病の抗体があるか否かを調べておくことは、とくに妊娠の可能性のある方は必要です。大人になると50%が免疫を持っていると言われていますが、血液検査で調べられますから、アレルギー科などを受診しましょう。妊娠していてりんご病に感染すると胎児に影響のでる可能性があります。しかし、りんご病にかかったからといって100%影響があるわけではありません。10%程度です。それでも、流行しているときには、あまり外出せず、外出後の手洗いやうがいの励行、また、外出時にはマスクを着用しましょう。
子どもがいる場合は、学校などで流行っているかどうかの情報も大事な予防です。
もちろん、免疫力アップも予防につながります。
免疫力を上げるためには、食事、睡眠、運動など規則正しい生活をすることが大事です。
ストレスなども貯めないように。特に食べ物は、ヨーグルト、ニンニク、ショウガ、納豆などに効果があります。
予防のポイント
抗体があるかどうか血液検査で調べる
妊婦が感染すると胎児水腫になり流産や死産の恐れがある
妊婦が感染しても胎児に感染するのは約10%
感染した新生児は必ずしも先天異常が起こるとは限らない
外出は控えた方がいいが、外出する際は、予防にはマスクが有効。
手洗いとうがいを徹底する
免疫力を上げるように規則正しい生活を心掛ける
りんご病というかわいい名前に惑わされず、特に妊娠の可能性のある場合は、自分が幼い時にりんご病にかかったことがあるのか、不明ならばきちんと検査をすることなど、自分のからだを知る機会にしましょう。
●執筆者プロフィール:南部洋子(なんぶようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師 株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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