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息切れを起こしやすいのはどんな人?原因は生活習慣にあった!?
肥満傾向、運動不足、喫煙習慣のある人は、階段を上がる程度の活動でも息切れを起こしやすいようです。それぞれについて見てみましょう。
肥満傾向
体が重いほど、動く時にたくさんのエネルギーを必要とします。肥満傾向にある人は、たくさんの血液と酸素を体中に送らなければならず、その分心臓を一生懸命動かさなくてはなりません。そのため、心臓に大きな負担がかかり、息切れを起こしやすくなります。
運動不足
運動不足も息切れを起こしやすくします。運動は心臓から血液を送り出すポンプ機能を高めますが、運動不足になると心臓のポンプ機能は弱まります。そのため、少しの運動でも息切れするようになります。
喫煙習慣
喫煙は、酸素を取り込むのに重要な肺の機能を低下させます。肺機能は加齢によっても低下しますが、喫煙はそのペースを速めていきます。たばこの煙に含まれる有害物資が肺の細胞や組織を傷つけ、1回の呼吸で取り込める酸素量を少なくし、ちょっとした運動でも息切れしやすくなります。
今日からできる予防と対策:まずは生活を見直しましょう!
以下は改善の一例です。
・3食バランス良く食べ、間食をしない
・満腹まで食べない(腹八分目を意識する)
・週2回、30分の有酸素運動をする(ラジオ体操、早歩きなど)
・活動量を増やす(エスカレーター・エレベーターや掃除機など、自動のもの、また自転車や自動車を意識的に使わないなど)
・タバコを吸わない
いかがでしょう?今日から改善できることがほとんどです。急激な生活改善はストレスをためるほか、リバウンドなどの更なる体重増加につながることがあります。長いスパンで続けられるものを取り入れましょう。
ただし、疾患によって息切れが生じている場合もあります。過去に貧血や心疾患を指摘されたことがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
執筆者:井上愛子(保健師)
監修医:坂本 忍
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