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こんな症状があるときは…
動悸や息切れ、めまい、頭痛、全身の倦怠感、イライラ、顔色が青白い、爪やまぶたの裏の粘膜が白っぽい、口内炎・口角炎が起こりやすい、爪の中央がへこんでスプーンのようになるなどの症状が起こることがあります。
さらに、氷を大量に食べるようになる「氷食症」、寝る時に足がムズムズする「むずむず脚症候群」なども、鉄欠乏性貧血が隠れていることがあります。
血液検査では、血清鉄(Fe)、赤血球、血色素量(Hb)、ヘマトクリット(Ht)、血清フェリチン、トランスフェリン(Tf)などの項目に異常が現れます。
治療の第一選択は「鉄剤」
食事に含まれる鉄分量は約10mg。鉄剤に含まれる鉄分量は2錠で100mg。体内の鉄分が不足している状態の改善には、鉄剤が有効です。
鉄剤は、まず3か月間服用。それで、ほぼ 鉄欠乏性貧血 は改善します。でも、ここで注意していただきたいのは、症状が改善しても3か月は服用を続けること。
「貯蔵鉄」という、体内に蓄えておく鉄が貯まるには3ヵ月ほどかかるからです。
鉄剤を使うと吐き気が出ることがあり、中断してしまうことも多いようですが、すぐに不足状態に戻ってしまいます。
きちんと治療を続けることと、同時に食事で鉄分補給をすることが大切です。原因となる疾患があれば、その治療が優先となります。
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