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執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医学博士、公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
夏真っ盛りの海水浴場では、真っ黒に日焼けした若者や子どもたちが元気いっぱい!
かつてはそんな若者だった人たちも、中高年にさしかかると「海は暑い…」「日焼けしたくない…」「疲れちゃう…」と海から遠ざかりがち。ビーチに行ったとしても、海には入らないという方も少なくありません。
しかし様々な研究で、海水浴には健康や美容に多くのメリットがあることが分かりました。
「最近、仕事で疲れぎみでやる気もダウン…」
そんなあなたこそ、海水浴に行くべきかもしれません。早速詳しくみていきましょう。
海水浴場はもとも治療施設だった
歴史を振り返ると、海水浴はもともと病気の治療や健康増進のために行われていました。
世界最古級の海水浴場が誕生したのは、18世紀のイギリス。
医師のリチャード・ラッセルが、イングランド南部のドーバー海峡に面するブライトンに海水療法療養所を開設します。海水浴をすれば健康の増進や回復ができる、とうたって人気となり、瞬く間にヨーロッパ中に広まりました。
日本でも、海水浴場発祥の地のひとつとされる神奈川県の大磯海水浴場を開いたのは、お医者さん。将軍・徳川家茂、慶喜の侍医をつとめ、その後、初代・陸軍軍医総監となった松本良順(後に「順」に改名)です。
ただ当時の海水浴は、泳いで楽しむというより、岩の所々に差してある鉄棒につかまり、海水につかるというスタイル。
まさに、健康のための湯治のようですね。
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