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風邪と思って軽く見ない
RSウイルスは感染すると、鼻水や咳、発熱といった風邪のような症状が出ます。そのため「ただの風邪」と軽く見て放置してしまうと、肺炎や気管支炎に移行しやすくなってしまいます。
特に1歳未満でRSウイルスに感染すると、中耳炎を合併するケースがあります。
中耳炎は悪化すると聴力低下など将来にわたる後遺症が出る可能性も否定できないため、風邪だと思い込まずに早期の受診をお勧めします。
大切なのは「RSウイルスという存在を知っておくこと」
乳児も6か月をすぎるとどんどん自分で動きだすようになり、児童館や子育て支援センターなど、外へ連れ出す機会が増えていきます。
赤ちゃんは何でも口にすぐ入れてしまいますし、マスクもなかなかすることができません。
そのため、RSウイルスに感染している子供が同じ場所にいた場合、大人に比べて圧倒的にウイルスへ感染しやすくなってしまいます。
そこで大切になるのが「RSウイルスの存在を知っておいて、症状が出現したら早めに受診する」ということです。
特に保育園や児童館など、たくさんの子供が集まっている場所に行く場合、ある程度の感染症をもらうのは仕方ないことと言わざるを得ません。
子供のあそび場を減らさないためにも、大切なのは「ウイルスに感染しないよう、そういった場所に行かない」ということではなく「罹った場合に最小限の症状で済むように、親として知識を増やしておく」ことです。
<執筆者プロフィール>
山村 真子(やまむら・まこ)
看護師・西東京糖尿病療養指導士、一児&犬二匹の母親兼主婦。現在は医療系ライターとして執筆活動中
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