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膵臓がんの危険性
胃の症状は必ずしも胃の病気が原因で起こるわけではなく、周辺の臓器の不調が影響している可能性もあります。
たとえば胃の裏側にある膵臓(すいぞう)。
膵臓にがんが生じた時にも、胃の症状が出ることがあるのです。そして、膵臓がんだった場合、胃の内視鏡(胃カメラ)検査では発見することができません。
ですから、検査で「ストレスによる胃炎」と診断され、薬をきちんと飲んで生活にも気をつけているのに症状が長引くようであれば、胃以外の臓器の病気を疑って検査を受けることをおすすめします。
膵臓がんは静かに進行していきます。また、早期の段階では自覚症状に乏しいため、進行した状態で発見されることが多いがんでもあります。
胃のあたりの長引く不調がサインのひとつとして現れるため、膵臓の不調を胃の異常とを感じるケースが多くあります。ところが実際に検査を行うと、胃の病変も見つかってしまい、発見が遅れてしまうこともあるようです。
膵臓がんの患者数は年々増加傾向にあります。30~40代の働き盛りの方がかかることも珍しくありません。
胃の不調の裏には発見しづらいがんの可能性が潜んでいることを、ぜひ知っておいてください。そして、年末年始は病院への足が遠のきがちですが、先のばしにせず、チェックをしてくださいね。
胃腸のトラブルを防ぐために
年末年始は、胃腸のトラブルが起こりやすい生活パターンになりがちです。次のような生活は、胃腸に負担がかかるので注意しましょう。
・忘年会で、つい飲みすぎ、食べ過ぎてしまう
・ゆっくりと食事を摂る時間がとれずに早食いになる。食事時間も不規則
・外食が増えることで、脂っこいものや塩分の多い料理を食べる機会が増える。同時に野菜を食べる機会が減り、栄養バランスが崩れる
・公私ともに忙しく、精神的なストレスが溜まる、睡眠不足になる、疲れがたまりやすい(過労)
このような胃腸の負担を少しでも軽減するためにも、次のことを心がけましょう。
<予防法>
よく噛んでたべる
早食いは、食べ過ぎや消化不良のもととなります。
腹八分目にする
食べ過ぎると胃壁が過度に広がり、胃の収縮力を低下させて消化不良を起こします。
睡眠時間を確保する
睡眠不足や過労は胃粘膜の防御力を低下させます。
適度な運動をする
自律神経のはたらきを整え、胃腸の機能も高まります。肥満の予防にも。
ストレスの解消をこころがける
過剰なストレスも、胃腸の働きを低下させます。
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