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おせちだけでは不足しがちな栄養素
その一方、おせち料理で摂りづらい栄養素は「葉酸」です。
葉酸には気分を落ち着かせ、神経システムの安定を保つといった役割がありますが、残念なことに、おせち料理には葉物が少なく、葉酸は不足しがちです。
葉酸は春菊、ほうれん草、アスパラガス、ブロッコリー、アボカド、オレンジなどに含まれるので、これらのおひたしやゴマ和え、サラダなどをプラスするといいでしょう。
砂糖の摂りすぎに注意
過剰摂取に気をつけたいのが砂糖です。
おせち料理には保存が効くように砂糖を多く使ってあります。加えて、お年始のお土産やお菓子、アルコール、清涼飲料水など、何かと糖分を多く摂りがち。砂糖は血糖値を急激に上昇させます。
すると、身体は崩れたバランスを保とうとするため、血糖値を下げるインスリンをたくさん分泌します。その結果、血糖値が急下降することになります。
そうして低血糖状態になり、空腹感や疲労感、イライラ、睡眠障害など、心身の疲労を招きます。さらに、砂糖の分解にはビタミンB群が必要ですが、砂糖を摂り過ぎるとビタミンB群が不足しやすくなるのです。
ビタミンB群が不足することで、神経伝達物質の材料も減ってしまうことになります。おせちの食べ過ぎに注意し、他の砂糖を多く含む食品の量も調節しましょう。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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