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執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
子どもの頃に「おへそのごまをいじると、おなかが痛くなるから取ったらダメ!」などといわれたことはありませんか?
これは本当なのでしょうか。それとも都市伝説?そして、へそのゴマがたまると身体へ悪影響が及ぶのでしょうか。
今回は「へそのごま」について、詳しく解説いたしましょう。
へそのゴマの正体とは?
そもそも「へそのごま」の正体は何なのでしょう?
皮膚が生まれかわると、皮膚表皮の角質がはがれ落ちます。それに皮脂などが一緒になり、いわゆる垢(あか)として、溜まったものが「へそのごま」です。
ほこりなどの汚れも一緒につくので、ゴマのように黒っぽく見えます。
個人差はありますが、腹部に脂肪がついている人や汗をかきやすい人などは、比較的たまりやすい傾向にあるようです。
へそのゴマ、放置すると?
長い年月放置しておくと、皮膚からはがれ落ちた角質が石のようにカチカチになってしまい、いわゆる「臍石(さいせき)」とよばれる塊となることがあります。
小豆大から、大きいものはナッツほどにもなる場合もあるともいいます。
基本的になにか悪さを起こすものではありませんが、「なにか悪い腫瘤では?」と、びっくりして皮膚科受診する人もいるようです。たしかにまれではありますが、へその組織からがんが発生することもあります。
皮膚科を受診すれば、とって鑑別してもらうことができます。また、皮膚が奥まっている部分ですから、細菌が繁殖しやすく、臭いの原因となることもあります。
だからといって、指やつめなどでガリガリと無理にとろうとすると、かえって皮膚を傷つけ、そこから細菌感染を起こして炎症が起きることもあります。決して行わないようにしましょう。
へその底部は腹膜に接していて、そのすぐ下には腸があります。
そのため、あまりいじりすぎると刺激してしまうことになり、お腹が痛くなる原因にもなり得ます。
では、どのようにお手入れするといいのでしょうか?
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