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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「加齢男性性腺機能低下症候群」が正式名称の「LOH症候群」。
男性更年期障害というとイメージしやすいかもしれません。
日本には600万人の潜在患者(成人男性の9人に1人)がいると推計され、とくに、中高年の働き盛りが要注意だそうです。
あなたや、あなたのパートナーは大丈夫でしょうか?
ご一緒に確認していきましょう。
LOH症候群とはどんな病気?
加齢によって男性ホルモン「テストステロン」の値が低下する症候を「LOH症候群:late onset hypogonadism 」と呼んでいます。
いわゆる「男性更年期症状(AMS)」として、次のような項目が挙げられています。
身体症状
骨・関節・筋肉の痛み、発汗、ほてり、睡眠障害、記憶・集中力の低下、肉体的消耗感、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿
精神症状
落胆、抑うつ、いらだち、不安、神経過敏、生気消失、倦怠感
性機能関連症状
性欲低下、勃起障害、射精感の減退
順天堂大学医学部付属順天堂病院泌尿器科によると、LOH症候群は、うつ、性機能低下、認知機能の低下、骨粗しょう症、心血管疾患、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性の悪化、HDL(善玉コレステロール)の低下、コレステロール値とLDL(悪玉コレストロール)の上昇にも影響があり、メタボリックシンドロームのリスクファクターとなっています。
また、心血管疾患、糖尿病、呼吸器疾患のリスクを高めるといわれています。
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