(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
歯並びが悪くなる原因
歯並びが悪くなる原因は様々あります。
遺伝的なものや骨格的な問題は自身で対処できませんが、その他の原因の中には自分で未然に予防できるものもあるので、まずは歯並びが悪くなる原因を知ることも大切です。
その1:歯の大きさと顎の大きさのバランスが悪い
歯並びが悪くなる原因で多いのが、歯の大きさと顎の大きさのアンバランスです。
これは遺伝的な要素が大きいため、自分で対処するのは難しくなります。
子供の場合、夫婦や祖父母などの中に歯並びの悪い人がいるケースでは注意が必要です。
そのような場合は早めに歯科で相談しておくと、実際に矯正が必要になっても矯正期間を短縮できたり、費用を抑えられるなどのメリットがあります。
その2:虫歯や歯周病などの歯科疾患
1本の歯は、それぞれに隣接する歯や噛み合わす歯から受ける力のバランスでその場所に存在しています。
大きな虫歯によって歯の形が変化すると、その力のバランスが崩れます。
同様に歯周病によって歯を支える骨が弱くなれば、そのバランスが変化します。
このように力のバランスが崩壊すると健康な歯の位置が変わり、その結果歯並びが悪くなることがあります。
その3:親知らず
成人の歯の本数は32本ですが、現代人は親知らずがまっすぐに生えることはまれで、多くの人が28本までとなっています。
しかし生えていない親知らずは骨の中に埋まったまま動かないわけではありません。
実感することはなくても親知らずは少しずつ動いていて、私たちの歯並びに影響をもたらします。
気になるときはまず受診を
歯並びは見た目の悪さばかりではなく、噛み合わせの悪さから胃腸障害や原因不明の頭痛や肩こり、腰痛なども引き起こします。
歯並びの悪さが骨格的な原因によるものである場合は、矯正治療でしか改善できないこともあります。
しかし虫歯や歯周病、親知らずなどによる歯並びの悪さは自身で未然に防ぐことができます。
思い当たる方は歯科医院で1度相談してみましょう。
<執筆者プロフィール>
影向 美樹(ようこう・みき)
歯科医師。歯科医師免許取得後、横浜と京都の歯科医院にて勤務を経て、現在は医療系ライターとして活動中
スポンサーリンク