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執筆:伊坂 八重(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ
「新型うつ病」という名前が知られるようになってから、もうしばらくたちます。
「うつ病」と「新型うつ病」はどう違うのか、ご存知でしょうか。
新型うつ病は、仕事などでは気分が落ち込むものの、自分の好きなことをしているときは症状が現れないため、周りから「怠けている」と思われ、理解してもらうことが難しい病気です。
今回は「新型うつ病」について、従来型のうつ病との違いもあわせて解説します。
新型うつ病とは
近年、患者数の増加にともない広く知られるようになった「うつ病」。
自分自身がうつ病になったことがなくても、抑うつや不安、興味・関心の低下、食欲不振、睡眠不足など、その症状についてはなんとなく知っている方が多いのではないでしょうか。
このような症状を呈するうつ病は専門的には「定型うつ病」と呼ばれ、2000年代前半まではうつ病患者の多くを占めていました。
ところが、2000年代後半になると、従来のうつ病(定型うつ病)に当てはまらない患者が、とくに20~30代の若い世代で増えはじめ、注目されるようになりました。
それがいわゆる「新型うつ病」です。
新型うつ病は、従来型のうつ病と比較して新しいことから「新型」という名前がつけられていますが、専門的には「非定型うつ病」と考えられています。
また、専門家によっては「新型うつ病」を「適応障害」の1つとし、許容範囲を超えたストレスによって環境になじめなくなることで精神的にトラブルを起こしている状態、と捉えている医師もいます。
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