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階数ランプを見る理由2:パーソナルスペース
通勤電車やエレベーターなどで、見知らぬ人が寄ってきたり、やたら近づいてくると不快に感じることはありませんか。
これは、パーソナルスペースといって、自分を中心とした円周状に広がる距離空間の影響によるものです。
相手と自分の距離が近ければ近いほど、赤の他人だと、自分の縄張りを犯されたように不快に感じてしまいます。
反対に、家族や恋人など親しい人が、パーソナルスペースに入ってきてくれないと、孤独感を強く感じることになります。
このようなパーソナルスペースの見解からすると、満員のエレベーター(あるいは通勤電車)など、赤の他人がパーソナルスペースに入ってこないことを確保できない空間では、不快感から目を逸らせるために、エレベーターだと表示階をじっと見つめていたり、満員電車だとつり革広告や液晶ディスプレイ(トレインチャンネル)を見つめていたりするでしょう。
エレベーターで階数ランプを見る2つ目の理由は、赤の他人とくっつきすぎていることが不快で、その状況から目を背けるために「階数ランプ」に意識を集中するというものです。
階数ランプを見る理由3:対人恐怖
大勢の人前で話をしたり歌ったり、初対面の人と会ったりすることに緊張や恐怖感を覚える人は少なくないでしょう。
多かれ少なかれ誰にもあるこの傾向は、精神医学的には「対人恐怖」の影響と考えられています。
対人恐怖の傾向が強い人には神経質だったり、恐怖心をもちやすい「怖がり」だったりする人も少なくありません。
ちょっとしたことが気にかかったり、人前に立つのが怖かったりしやすい傾向があります。
ところで、対人恐怖には、対人緊張、赤面恐怖、スピーチ恐怖、電話恐怖など、さまざまな症状があることが専門家から指摘されていますが、昨今、割と多いといわれているのが、「視線恐怖」です。
これには、「他人の視線が気になる」というタイプと、「自分の視線が相手に嫌な感じを与えるのが怖い」というタイプがあります。
どちらにしても、視線恐怖の傾向が強いと、とくに、満員電車やエレベーターなど、他人が大勢いるなかで、まなざしを人に向け、視線が合ってしまうことを何よりも恐れたり嫌がったりします。
そこで、視線が合わないところにまなざしを向けざるを得ず、結果として階数ランプに目が釘づけになるような事態となります。
エレベーターで階数ランプを見る3つ目の理由は、近くの人と視線を合わせたくないためです。
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