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昏睡状態の検査法はあるの?
意識障害の原因として脳疾患が疑われる場合は、頭部MRI、CTスキャンなどが施行されます。
それでも脳の形態異常が見られなければ、脳機能検査、血液検査、尿検査、髄液検査など、意識障害の身体的原因が検査されます。
また、意識混濁の程度を客観的に評価する尺度もあります。
たとえば、日本でよく用いられる「JCS(ジャパン・コーマ・スケール)※」は、刺激に対する反応としての意識の混濁を3×3の9度に分類する尺度です。
これによると、昏睡は3ケタの意識障害で、半昏睡、昏睡、深昏睡の3段階に分けられます。死期が迫って緊急治療が必要な状態です。
(※JCSの詳細については、次のサイトを参照してください ⇒ https://www.kango-roo.com/sn/k/view/3082)
昏睡状態の原因となる病気
それではどのような状態や病気の場合、昏睡に陥るのでしょうか。
その原因としては、次のようなものが挙げられています。
脳幹損傷などの激しい外傷
脳幹に損傷や圧迫が起きたり、脳の血管が圧迫された場合
さまざまな脳疾患
脳卒中、脳動脈瘤、くも膜下出血
熱中症の重症化
内臓疾患
肝臓がん、急性腎不全、肝炎、劇症肝炎、肝硬変、肝性脳炎、糖尿病など
薬の中毒
急性アルコール中毒、有機リン剤中毒、ウェルニッケ脳症、植物毒(食中毒)
感染症
日本脳炎、単純ヘルぺス脳炎など
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