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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「胃下垂(いかすい)の人は、たくさん食べても太らない」
こんな話、聞いたことはありませんか?
どうして「胃下垂」は太らないといわれているのでしょう。そもそも「胃下垂」とは、どういった状態なのでしょうか。
今回はこの胃下垂について、詳しくみていきましょう。
胃下垂ってどんな状態?
胃は本来、みぞおちのあたりに位置しています。胃下垂は、胃の下部が本来の位置より下がってしまっている状態で、ひどい場合には、骨盤内まで下がってきているということもあります。
そのような位置や形態に異常がみられる状態を「胃下垂」といいます。
胃下垂になると、胃が下腹部まで垂れ下がっているため、食べ物を消化し、腸に運ぶための「蠕動(ぜんどう)運動」が低下してしまいます。
その結果、腹部にさまざまな症状がみられることがあります。
また、胃下垂が太りにくいといわれているのは、蠕動運動が低下し食物の消化がきちんとされないことで、栄養を十分に吸収できないためともいわれています。
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