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産後うつだけじゃない!? 産後クライシスとは
産後クライシスの定義は、「産後2年以内に夫婦間の愛情が著しく冷めてしまう現象」をいいます。つまり、夫婦の関係が危機に陥っていることを指します。
結果として、出産後2年以内の離婚率が高くなっていて、シングルマザーが増えています。
とくに、妻から夫への愛情の減少がみられます。原因としては、「家事育児への非協力」「育児の労力に対する理解不足」「ねぎらいの言葉不足」が挙げられます。
産後は、ホルモンが激変する影響で感情の起伏が激しくなり、小さなことでも怒りっぽくなったり、泣いたりします。女性がそのような状態であることを理解していないと、夫婦間でちぐはぐなことが積み重なっていきます。
産後クライシスの対処法
出産前から、家事や育児は共同作業で行うことを夫婦でよく話し合い、日常生活での家事、食事、洗濯、掃除などを一緒にやるようにしておきましょう。
出産後、母親は、育児だけで頭も身体もいっぱいいっぱいの状態です。そこに家事の負担が増えることですれ違いがおきます。
まして男性側が自分のこともできない状態でいると、そのことにイライラしてしまう可能性が大きいです。
男性は、母親として頑張っている姿に対して、感謝の気持ちを言葉で伝えるようにしましょう。
また、話を聞いてあげましょう。そして、手助けを得られるように、周囲に働きかけをしましょう。
夫婦で一緒に育てているという実感が母親に持てれば、産後クライシスは起こらないのですから。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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