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発熱時の運動は体力と免疫力の低下を招く
このように、発熱とは体内で感染源を総攻撃している状態といえます。
そんな体内が緊急事態のときに運動すると、まず、発汗により体温が低下します。
さらに、急なエネルギーと栄養の消耗で、体力と免疫力の低下を招くのです。
つまり、発熱時の運動は免疫細胞の総攻撃を緩ませ、逆に、風邪などの感染源の活発な活動を促してしまい、かえって感染症を悪化させる結果になるのです。
発熱時の原則
このことから、発熱時は何よりも「安静」を心がけましょう。
無理に運動して汗をかき、体温と体力、免疫力を低下させないようにしましょう。
同じ理由から、解熱剤を使用するタイミングも注意が必要です。
服用のタイミングは、発熱をひきおこしている病気の種類や症状によって異なりますから、医師によく相談することをお勧めします。
【参考】
桑木共之・黒澤美枝子・高橋研一・細谷安彦/編訳『トートラ人体の構造と機能 第4版(原書第13版)』(2016年 丸善出版)
<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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