幸せの象徴「幸せ太り」は、どうして起こるの?

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幸せの象徴「幸せ太り」は、どうして起こるの?

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「幸福感」と「太る」こととの関係

 
どうして、幸せ太りをしてしまうのでしょうか。
 
同調査にコメントしている精神科医によると、男性の場合、単に食べ過ぎというわかりやすい原因が多いとのこと。
 
また、幸せを感じると男性ホルモンのテストストロンが減少し、基礎代謝が落ちるため太りやすくなる…という見方もあるようです。
 
女性の場合、相手に合わせて食べ過ぎてしまうこと、また、慣れない生活のストレスからくる過食、などの理由も挙がりました。
 
なにより、好きな人と一緒に食べるご飯はおいしく感じられるし、食欲も増していつもより食べたら太った…という構図は、至極当然の理由と思えますよね。
 
さらにもう少し踏み込んでまとめてみると、次のような理由が考えられます。
 
・付き合えた安心感から気が緩む
 
・環境の変化がストレスになる
 
・気分が高揚して食べ過ぎる
 
・相手にすすめられるがまま食べ過ぎる
 
 
お互いの家を行き来したり、一緒に暮らし始めたということもあれば、なおさらその傾向は強まるかもしれません。
 
いずれも「幸せ」がもたらしているもので、微笑ましいかぎりなのですが、そうはいっても、結果として「太ってしまう」以上、問題があると言えるかもしれません。
 
 

幸せ太りからの切り替え

 
大体にして恋のウキウキした気分は一時的なもの。
 
やがては現実に立ち戻り、実際の生活やお互いの関係を構築する段階が訪れます。
 
幸せ太りも一過性の現象、といってしまえばそれまでです。
 
しかし、はたと気づいて「こんなに太ってしまっていた」と、余計な後悔を産むかもしれません。
 
また、肥満やメタボになっていたという、不健康な状態を招くかもしれません。
 
ですから、当初は幸せの象徴であった「一緒に食べる、たくさん食べる」という行為を、どこかの時点で切り替えることが必要ですね。
 
そして、パートナーと、もっと幸福で健やかな暮らしを送るために、徐々に適正体重に戻すよう努めるのは、とても大切だと思いませんか。
 
幸せ太りをリセットする時期には、次のようなことに留意してみましょう。
 
 

摂取カロリーから消費カロリーを引き算した数値がプラスだと当然太ります。

 
これを改めるには、食べる量を減らす、カロリーの低い食事を工夫して幸せを共有するなどして、摂取カロリーを抑える、もしくは、食べたものに匹敵するくらいの運動に励んで、消費カロリーを増やす、このどちらが対処法になります。
 
 

自分の意思を相手に伝えていますか?

 
「まあ、いっか!」となんでも相手に合わせて、惰性から太ってしまうなら、「今回はここでやめておく」、「次はこれだけの量にして!」と、自分の考えや気持ちをハッキリと伝え合える間柄にすることが大切でしょう。
 
 

「幸せの中にもストレスは存在する」ということを自覚しましょう。

 
お付き合いする異性ができた、同棲することになった、などの出来事は素晴らしいイベントです。
 
しかし、同時に、未経験なことをしようとしている、という意味においては、ストレスにもなることを認識し、ストレス解消も上手に取り入れるとよいでしょう。
 
 
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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