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燃え尽き症候群の概念
もともと、モーターや電球が焼き切れる状態を表わす「バーンアウト」。
それまで精力的に活動していた人が、あたかも、突然「燃え尽きた」ように意欲を無くし、休職・休業あるいは離職してしまうような現象を意味しています。
当の本人が元来意欲の乏しい人ならともかく、そうとはいえない周囲から一目置かれる人たちが多いことが、人々を驚かせました。
MBIによると、バーンアウトには、おもな症状として次の3つがあります。
情緒的消耗感
仕事などで力を出し尽くし、消耗してしまった状態で、バーンアウトのもっとも核心的な症状
脱人格化
他人に対して思いやりがなく、紋切り型(定型的)な対応になってしまう、あるいは、他人との煩わしい接触を避けるため、事務仕事に没頭したりする
個人的達成感の低下
成果の急激な落ち込みや仕事の質の低下によって、自分自身の有能感、達成感がなくなり、自己否定や離職などにつながる
ストレス反応としての「バーンアウト」
最近では、メンタルヘルス不調の予防として、職場におけるストレスチェック制度が創設されました。
ストレスとは、原因となる「ストレッサー」と、その結果としての反応「ストレイン」に区別して考察されますが、燃え尽き症候群は「ストレス反応」であるという捉え方もあります。
燃え尽き症候群に陥りやすい個人的要因としては、未経験、周囲の高い期待、本人の高い理想、ひたむきで一生懸命な姿勢などが挙げられます。
一方、環境的要因としては、仕事の量的・質的な過重負担、仕事のオン・オフを自分でコントロールできない状況(たとえば、「子どもの世話」のように終わりが見えないこと)、役割のあいまいさなどが指摘されています。
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