(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
夢の種類:夢占いの立場から
不二龍彦(夢占いの専門家)氏によると、夢には「雑夢」と「予知夢」があると提言し、次のように分類しています。
<雑夢>
心的夢:欲望や願望、記憶などを元に、ココロが描き出す夢(例:心理療法の対象)
刺激夢:光や音などの物理的刺激や生理的刺激で作られる夢(例:睡眠時の夢)
<予知夢>
テレパシー夢:未来の出来事がそのまま表れる夢(例:ヒポクラテスの前駆や「正夢」)
心的予知夢:予知内容が象徴的に描かれる夢
占い師の真骨頂は、「予知夢」を分析して相談者に的確に伝達することでありましょう。
そのためには、「象徴」の意味を正確に理解する必要があります。
言うまでもなく、「象徴」には、誰にでも共通する一般的な意味と、相談者の個別性にかかわる意味とがあります。
この違いもまた、占い師は正確に読み解けなくてはなりません。
ですから、夢に関する文献を概観すると、そのほとんどは「象徴」をどのように解釈するか、という点に重きを置いて紙面を割いています。
夢診断の信憑性
夢判断からギャンブルで大金をつかんだとか、ホテル王ヒルトンがシカゴのホテルを買収する際、夢から予感して入札価格を決め買収に成功したといったように、夢が未来を暗示する話が取りざたされます。
一方で、1932年にアメリカで起きた「リンドバーク夫妻幼児誘拐事件」をもとに、心理学者が夢と予言の結びつきを調査研究した結果、1300件中、7件しか予言は的中していなかったという報告もあります。
まさに、「当たるも八卦当たらぬも八卦」といったところでしょうか。
ところで、夢日記をつけると、そのうち、見た夢を正確に思い出すようになるといわれています。
もしアナタが夢占いに託したいと思うのなら、まずは、夢を正確に思い出す練習をしてください。
そして、夢の「象徴」を正しく読み解く高い技術の占い師と出会い、報酬をはずむことを提案します。
そうすると、夢診断が当たる確率は、おそらく上昇するのではないかと筆者は推測します。
あくまでも推測ですけれど…。
【参考】
・ブレンダ・マロン『夢バイブル』(産調出版 2004)
・不二龍彦『夢占い大事典』(学習研究社 2015)
・浅野八郎『占い大事典』(池田書店 1999)
・堀忠雄『眠りと夢のメカニズム』(サイエンス・アイ新書 2008)
<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク