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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
「オシッコを我慢しすぎてはダメ!」
子どものころから耳に馴染むフレーズですよね。
教えに従い、寝る前や外出先など、さほど尿意はなくても取りあえず行っておく…という習慣があるかもしれません。
しかしその一方で、「頻繁にトイレに行くことはよくない」という指摘もあります。
膀胱の健康を保つため、日常の排尿において私たちはどのような点に気をつけたらよいのでしょうか。
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
排尿のメカニズム
尿は腎臓で作られています。
腎臓に入ってきた血液は、毛細血管でできている「糸球体(しきゅうたい)」という集合体でろ過されます。
これを原尿といい、1日150~200リットルも作られます。
その後原尿は尿細管に流れていき、99%は再吸収され血液に戻ります。
尿細管を通過した1%が、輸尿管を通り少しずつおしっことして「膀胱(ぼうこう)」に送られます。
膀胱に尿が溜まると、平滑筋でできている膀胱の壁が伸びて脳に刺激(情報)を伝達します。
排尿の準備ができていないと、脳の排尿中枢が交感神経を刺激して内尿道括約筋を収縮させ、さらに尿を溜めるように指示します。
排尿の準備が整うと、排尿反射が起こって副交感神経を刺激し、内・外尿道括約筋を緩めて排尿に至るのです。
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