尿意を感じたら?「すぐトイレに行く」vs「少しガマンする」

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尿意を感じたら?「すぐトイレに行く」vs「少しガマンする」

公開日時

膀胱を鍛えた方が良い場合

 
できるだけ排尿を我慢して、膀胱に尿を溜めるトレーニングを「膀胱訓練」といいます。
 
頻尿や尿失禁のある人に推薦されています。
 
おもな要領は次のとおりです。
 

排尿記録をつける(自分の排尿パターンを知る)

肛門や尿道に力を入れて尿を我慢する

排尿以外のことを考える、深呼吸をするなど、尿意を紛らわせる

1週間単位でトイレに行く間隔を伸ばす

 たとえば、1時間に1回トイレに行っている人は、1週間後は1時間15分、2週間後は1時間30分…と間隔を伸ばしていく
 
 
膀胱訓練は、一般的に1か月半から3か月ほどで効果が表れるといわれています。
 
専門家によると、膀胱の容量が少ない人、トイレに行くことに関して神経質な人に適しているとのことです。
 
一方で、前立腺肥大症や膀胱炎、過活動膀胱、膀胱結石など、尿を我慢してはいけない病気もありますので、取り入れる際は注意が必要です。
 
専門家の指示、助言に従いましょう。
 
 

頻尿の対策

 
頻尿対策として普段から次のような点に留意するとよいでしょう。
 

利尿作用のある飲み物を控える

緊張や不安で頻尿にならないよう、外出時などはトイレの位置を確認しておく

女性の場合、出産後や閉経後は膀胱や骨盤の機能を鍛える

気になる症状があるときは泌尿器科(女性泌尿器科)を受診する

 
 
とくに女性は、尿道が真直ぐで短く筋肉も弱いため、構造上尿トラブルを起こしやすくなっています。
 
妊娠や出産時に膀胱が圧迫されて、頻尿になることもあります。
 
さらに、出産をきっかけに骨盤底が伸びる、尿道括約筋が緩む、といった症状も見受けられます。
 
産後の尿漏れ対策に「骨盤底筋体操」(※)などを取り入れてもよいでしょう。
 
排尿のメカニズムを知って、若いうちから適切にケアをすると、更年期以降の頻尿予防にもつながります。
 
※AERA.dot(アエラ ドット)『尿もれ全タイプに2カ月で効果あり!4ポーズで骨盤底筋トレーニングとは?』(https://dot.asahi.com/dot/2017102600104.html?page=1)
 
【参考】
坂井建雄・橋本尚詞/著『ぜんぶわかる人体解剖図』(成美堂出版 2011年)
 
 
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

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