(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
乾物の栄養価
乾物は「保存性」も大きなメリットですが、栄養面でも優れています。
天日乾燥によって殺菌・消毒効果が高まること、香りやうま味が増すこと、ミネラルや食物繊維などが濃縮され栄養価が高くなるなどの嬉しいメリットが挙げられます。
たとえば、切り干し大根は、生の大根500gが干し大根50gとなり栄養が凝縮されます。カルシウムやビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維が豊富です。
また、干しシイタケでみると、生のシイタケにはビタミンDのもととなる「エルゴスチン」が入っていますが、干しシイタケは日光や紫外線の作用でビタミンDとして摂取できます。
含有量は生のシイタケの10倍です。
ただし、これは日光で干した天日ものに限られます。
熱乾燥の場合調理の前に1時間ほど天日干しをする、などの工夫も必要になります。
乾物の戻し方
「乾物は使ってみたいけれど、どうやって戻すのかわからない…」という声があるかもしれません。
二つほど例としてご紹介しましょう。
かんぴょう
・水で洗い塩少々をまぶし、しんなりするまでもみ洗いをする
・鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、沸騰させて15分くらい茹でる
・ザルにとって水気を軽くしぼって調理に使う
戻す前に食べやすい大きさに切っておくと便利です。
茹でたあとのかんぴょうは熱いので気をつけてください。
ひじき
・たっぷりの水に20~30分くらいつけておく
・ひじきが戻ったらザルにあけ、水気をよく切って好みの長さに切る
・調理に使う
一度扱ってしまえば意外と簡単です。
まずはあなたのお好きな乾物から、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
スポンサーリンク