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尿の泡立ち
ビールのように尿が泡立ったり、それが長時間残っていたりする場合、たんぱく質が流出し腎臓に異常をきたしている場合があります。
血液を濾過する「糸球体(しきゅうたい)」のなんらかのトラブルにより、慢性腎炎や慢性糸球体腎炎といった病気に発展することも考えられます。
また、多発性骨髄腫(がんの一種)でも、血液中のたんぱく質が異常に増えて腎臓での処理が追いつかず、尿にたんぱく質が流出して泡立つ場合があります。
さらに糖尿病では、糖分を多く摂取すると、尿に糖が出て粘度が上がり泡立つことがあります。
尿には界面活性作用のある「ウロビリノーゲン」が含まれています。
ですから、汗をかいたりして濃度が濃くなっていると泡立つのですが、このときの泡は少なくて短時間で消えるという特徴があります。
このように「尿」は量・色・臭い・泡立ちなど、さまざまな側面から健康状態を知らせてくれます。
ぜひ自分の尿をチェックする習慣をつけて健康維持に役立てましょう。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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