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皮膚むしり症になりやすい人は?
専門医によれば、ニキビなど皮膚疾患ができ始める思春期頃から発症が始まり、最も多いのは青年期とのこと。
成人の生涯有病率は1.4%ほどで、その7割以上は女性だといわれています。
また、他の強迫性障害や不安障害を同時に持っていることも多いと指摘されています。
発症しやすいのは、生活環境が安定していて刺激がなく、いわゆる何もすることがない環境に一人ぼっちで放置されているような状況下に多いといいます。
意外に感じるかもしれませんが、極度なストレスや環境が大きく変化しているときには発症しないで、むしろストレスのないことがストレスになります。
まるで暇つぶしで単純作業をするかのように、手近にある自分の皮膚をむしり取る行為に及ぶ、といった印象があるようです。
皮膚むしり症の症状と診断
『DSM-5』によると、皮膚むしり症は次のような基準により診断されます。
くり返し皮膚をむしってしまう
皮膚むしりを止めようと、くり返し試みている:ほとんどは不安や退屈が引き金になって皮膚むしりを始めます。「やってはいけない」とわかっていても止められないでいます。
本人が苦しんでいたり、社会生活に大きな支障が生じている
ほかの病気や物質の作用に起因しない、他の精神疾患では説明できない:強迫性障害、身体醜形障害、発達障害、統合失調症、皮膚疾患などでないことが鑑別されます。
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