ダイエットの停滞期脱出、有効なのはズル休み? 「チートデイ」について

Mocosuku(もこすく)
  • ダイエットの停滞期脱出、有効なのはズル休み? 「チートデイ」について

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

ダイエットの停滞期脱出、有効なのはズル休み? 「チートデイ」について

公開日時

チートデイの方法

 

自分の身体の状態に合っている方法かチェックする

 
重要なのは、チートデイはたくさん食べて痩せやすくなる…という意味ではなく、飢餓状態をリセットして、痩せやすいモードにするということです。
 
ですから、身体が飢餓状態と認識していないのにたくさん食べれば、リバウンドの原因につながります。
 
次の条件に該当する場合は、チートデイの効果が期待できるでしょう。
 
 ・食事制限によるダイエットをしている
 ・体重が減っていたが明らかに減らなくなった
 ・ダイエットをはじめて3週間~1ヶ月ほど経った
 ・もとの体重の5%前後体重が減っている
 ・体脂肪率が男性25%未満、女性30%未満である
 
 

実施のタイミング

 
停滞期は、ダイエットをはじめて3週間~1ヶ月ほどで訪れます。
 
ですから、そのタイミングで実施しましょう。
 
チートデイを取り入れるのは1日間です。
 
その後の頻度は、体重の停滞が起こるサイクルの3週間~1ヵ月おきを目安にしましょう。
 
短い間隔で繰り返すのは、単に摂取カロリーが増加するに過ぎず厳禁です。
 
 

実際に食べるものと食べる量

 
エネルギーに変わりやすい糖質や脂質を多く含む食事を、通常の食事量以上に摂ります。
 
明確な量が決められているわけではありませんが、チートデイには1日に体重1kgあたり45kcalを摂ることがひとつの目安とされています。
 
体重60kgの人であれば、食事全体で1日に2700kcalを摂取することになります。
 
食事量を中途半端に増やすのではなく、かなりガッツリとエネルギーを摂取することで身体に働きかけます。
 
 

翌日以降が重要

 
高カロリーを摂取した翌日、当然体重は増えますが、ここで燃えやすい身体にリセットされるとその後は体重が減っていきます。
 
ですから、翌日以降は再びダイエット生活に戻して、体重の減少を確認しましょう。
 
 
ただし、チートデイは誰でも成功する…という訳ではありません。
 
まずはご説明したメカニズムを理解し、チートデイを取り入れた際は、自分の身体の変化としっかり向き合い、場合によっては休止するようにしましょう。
 
 
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
 
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
 

スポンサーリンク

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...

【ダイエット】新着記事

食事制限と運動だけではダメ? 顔や太もも、二の腕「部分痩せ」のコツ

食事制限と運動だけではダメ? 顔や太もも、二の腕「部分痩せ」のコツ

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 身体の全身の脂肪というより、二の腕や太ももなど気になる部位だけ痩せたい!と思っている方は多いのではないでしょうか。 もう少し細...

2019/03/01 18:30掲載

腹筋が衰えやすい女性に! おすすめトレーニング「ドローイン」

腹筋が衰えやすい女性に! おすすめトレーニング「ドローイン」

執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 最近スカートがキツくなってきたかも…と、ぽっこりお腹が気になりはじめていませんか? 運動して引き締めたいけれど、仕事をしている...

2019/02/12 18:30掲載

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

交感神経の衰えで、食べなくても太っちゃう? 「モナリザ症候群」

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 「モナリザ」といえばレオナルド・ダ・ ヴィンチが描いた、有名な女性の肖像画が思い浮かびます。 ...

2019/01/15 18:30掲載

思うように痩せないときは「むくみ腸」が原因かも?

思うように痩せないときは「むくみ腸」が原因かも?

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 「むくみ」と聞くと、足や手、顔を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。 しかし、目に見...

2019/01/11 18:30掲載

ヘルシー食材として大注目! 「カリフラワー」のおすすめ活用法

ヘルシー食材として大注目! 「カリフラワー」のおすすめ活用法

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ 皆さん「カリフラワー」にどんなイメージをお持ちですか? 食卓にあがる頻度は少なく、ブロッコ...

2018/11/20 18:30掲載

ダイエットの停滞期脱出、有効なのはズル休み? 「チートデイ」について

ダイエットの停滞期脱出、有効なのはズル休み? 「チートデイ」について

執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー) 医療監修:株式会社とらうべ ダイエットにつきものの「停滞期」は、いわば身体のセーフティー機能です。 ダイエットが順調で...

2018/08/31 18:30掲載