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腸内環境の乱れは、カンジダ増殖の絶好のチャンス!
腸内には、他にも善玉菌や悪玉菌など、多くの細菌が存在します。
そのうち、通常真菌が占める割合は全体の1%程度です。
カンジダは勝手に増えるわけではありません。
次のような条件下で繁殖しますので、当てはまるときは要注意と言えるでしょう。
抗生物質を飲んでいる
疲れや寝不足、ストレス、ステロイド剤内服中などで、免疫力が低下している
糖分(砂糖や白米、うどんや麺類など)や加工食品をよく食べる
アルコールをよく飲む
便秘である
感染症のときによく処方されるのが抗生物質です。
これは原因となる細菌だけでなく、腸内の善玉菌など、他の細菌も殺してしまいます。
一方で、カンジダなどの真菌やウイルスを殺すことはできません。
また、ストレスやステロイド剤の内服は、カンジダへの抵抗力自体を弱めます。
腸内環境の乱れによってカンジダが増殖するもう一つの要因に、食事バランスの問題があります。
カンジダは甘いものや白米やパンなど、糖分の多いものをエサにして増えていきます。
また、遺伝子組み換え食品は、腸内で抗生剤と同じような働きをします。
その多くは添加物の多い加工食品や家畜のエサ、大豆やトウモロコシ、じゃがいもなどに使われています。
他にも、お酒の飲みすぎや偏った食事など、腸内環境を乱す原因はさまざまです。
カンジダが腸内で増えすぎると、こんな恐ろしい症状が!
腸には、消化吸収、異物の排泄のほか、免疫力の強化、感染予防、解毒、自律神経やホルモンバランスのコントロールなど、とても多くの働きがあります。
しかし、カンジダは腸の粘膜を壊し、炎症を起こしながら増えていきます。
炎症物質や細菌、たんぱく質など、本来は腸にあるべきものが、傷ついた粘膜から血流にのって体中にまき散らされ、身体のあちこちでトラブルを引き起こします。
これを「リーキーガット症候群」といいます。
腸の働き自体が弱まり、身体のあらゆる場所で異物反応が起こるリーキーガット症候群では、次のような症状が見られます。
消化器症状:便秘や下痢、食欲不振、栄養障害など
全身症状:頭痛や疲れ、低血糖、アレルギー反応など
精神症状:うつや集中力の低下、情緒不安定など
さらに迷惑なことに、カンジダはこれらの症状に乗じて、恐ろしい負の連鎖を招くのです。
カンジダは糖分をエサにしますから、カンジダが増殖すると糖質が消費され低血糖になります。
それを改善しようと、脳は「糖分を食べろ」と指令を出します。
そうすると、さらにカンジダが増えて腸の粘膜が破壊されるという、悪循環に陥るわけです。
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