(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
「むくみ」と聞くと、足や手、顔を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、目に見えない内臓にも、同じようにむくみ現象が起こることをご存知ですか?
不要なものを排出する役割を担う「大腸」のむくみ…
これは、健康面にも美容面にもさまざまな不調をもたらします。
今回はこの「むくみ腸」を取り上げて、原因や症状、改善するポイントなどをご説明します。
腸がむくむ原因
むくみ腸は、大腸の水分がうまく排出されないことで起こると考えられています。
おもな原因は、腸の血流の悪化です。
その結果、腸の働きが低下し、腸壁に水分が溜まってしまうためむくみにつながります。
そこから腸の働きはさらに低下し、悪循環に陥ってしまうのです。
腸の血流が悪くなる要因として、次のようなことが挙げられます。
便秘
便秘を引き起こす原因は多様にありますが、便秘になると腸内に溜まった便の水分を腸が再吸収して、体内に溜め込んでしまいます。
水分が減った便は、硬くなって動きが悪くなります。
そのため、便秘はさらに悪化して血流も滞ります。
冷え
手先や足先が冷えて血流が悪くなる、という状況はイメージしやすいと思います。
体内も同様に、身体が冷えると血管が収縮して血流が悪くなります。
頻繁な下剤の使用
便秘の解消に使用される下剤。
生活習慣を改善しても便秘が解消されないときなど、必要に応じて適正に用いる分には問題ありません。
しかし、慢性的な下剤の使用は、腸の粘膜に炎症を起こし、血流を悪くしてしまいます。
動脈硬化
加齢や生活習慣の乱れによって、血管の壁が厚く硬くなった状態を「動脈硬化」と言います。
動脈硬化が進行すると、血液が流れる道が狭くなったり、血管が硬くなり動きが鈍くなったりして、血流も悪くなってしまうのです。
スポンサーリンク