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災害時のクッキングテクニック
災害時に調理をしてメニューの幅が増えると、心の栄養補給もできます。
そして、このとき押さえたいポイントは、衛生面への配慮と水や電気の節約です。
作り置きはせず、一回分を効率よく作る必要があります。
備蓄品を活用したクッキングテクニックをご紹介します。
ポリ袋の加熱料理
ライフラインが復旧していなくても、ガスコンロや電池式IHコンロなどを使用して加熱料理が可能です。
日常生活に戻るまでは、できるだけ省エネ・節水をしたいところ。
そこでおすすめしたいのは、ポリ袋を利用した調理法です。
耐熱性のあるポリ袋に食材を入れてお湯を張った鍋で調理します。
一品ごとに袋詰めをすれば食器洗いも不要で、使ったお湯は生活用水に再利用できます。
・ご飯を炊く(1人分)
<材 料>
無洗米(普通のお米でも)ふたつかみ、お米が浸るくらいの水
<作り方>
ポリ袋にお米と水を入れて15分ほど浸水する。
沸いたお湯にポリ袋を20分ほど入れ、15分蒸らす。
・簡単トマト煮(1人分)
<材 料>
トマト缶1/4缶、焼き鳥缶1/4缶、切り干し大根ひとつかみ、玉ねぎ1/4個
<作り方>
玉ねぎを薄切りにして、ポリ袋に全ての材料を入れる。
空気を抜いて口を縛り、沸騰したお湯に入れて20分ほど加熱する。
※ポリ袋が鍋肌に触れ袋が破れることがあるので、お皿やザルを敷いてください。
乾物を上手に活用
乾物は食物繊維を摂取できて出汁も出ますから、上手に取り入れたい保存食品です。
通常水で戻す工程を省略しても、缶詰の汁ごと和える、インスタントラーメンに加えるなど「ちょい足し」をすることで栄養価も高まります。
・繊維たっぷりサラダ
<材 料>
切り干し大根、乾燥わかめ、ツナ缶、コーン缶、マヨネーズ(あれば)
<作り方>
全ての具材を合わせてよく混ぜて、15分ほど置く。
最近は、災害用の食品も数多く売られていて種類も豊富です。
しかし、それらも食べ慣れていない、作り慣れていないと、いざという時に活用できないかもしれません。
防災訓練の一環として、災害用の食品を食べる、毎日の食事で缶詰や乾物を活用したレシピを作るなど、食べ慣れる訓練もしてみてはいかがでしょうか。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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