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執筆:井上 愛子(保健師・助産師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
風邪やインフルエンザが流行する冬から、花粉症のピークを迎える春にかけて、ドラッグストアの店頭にぎっしりと並べられるマスク。
また、防寒対策やすっぴん隠し(!?)、睡眠時に着用する人もいるようです。
このように日本ではマスクが多用されており、「マスク大国」とも言われるほどですが、本当のところその効果はどうなのでしょうか。
マスクの種類
マスクといっても、その種類や用途は多様です。
一般的にまずイメージするのは、ドラッグストアなどで購入できる風邪予防や花粉症対策のマスクでしょう。
この他にも、医療現場で使用する医療用マスクや、工場や工事現場などで使われる産業用マスクなどもあります。
今回は日常的に使われるマスクに着目します。
まず、素材は大きく「ガーゼ」と「不織布(ふしょくふ)」の2種類に分けられます。
ガーゼマスクは、ガーゼを何重かに織り込んで縫って作られており、不織布マスクは繊維を絡み合わせたシート状の布でできています。
目が粗いガーゼマスクに比べると、不織布は製品によってさまざまな密度のフィルターになっていますので、細菌やウイルスの侵入を防ぐ機能は高いといえます。
ただし、不織布は化学製品のため、肌に合わない人もいます。
その点ガーゼマスクは綿を使っていて、保湿性に優れ、防寒や乾燥対策にも有効です。
それぞれの特徴は一長一短といえるでしょう。
また、マスクの形状でみると「平型」「立体型」「プリーツ型」の3つに分けられます。
ガーゼマスクは平型が主流、不織布マスクは上下に開くプリーツ型や顔にぴったりフィットする立体型が主流です。
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