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2014年に文部科学省が委託した全国調査によると、年収の多い家庭の子ほど成績が良い傾向があることが確認されています。
子どもの学力格差 は、親の収入に左右されるのでしょうか。親の収入が高ければ、学費の高額な私立学校への進学や学習塾、学習補助教材などの補助学習費を捻出しやすいといえます。
一方、親の年収が低いことで最低限の教育費に留めざるを得ない状況に陥った場合、捻出可能な金額に限りがあるのは自明の理といえます。
結果として、子どもの学力と親の年収には一定の相関関係があり、そこには格差が存在すると考えざるを得ません。
子どもの学力格差 収入による差よりも親の意識が問題?
家庭の収入による学力の差に加えて見逃せないのが、親の意識の問題です。
子どもの学力(=テストの点数)は、親の学歴、とりわけ母親の学歴が高学歴になれば、子どもに対する教育熱が高くなりがちで、その影響を受けてテストの点数が良くなるという傾向があります。
高校の保護者会にて「進学資金」をテーマにこれまで200回以上講演を行ってきた経験から、気がついたことがあります。
それは、保護者会の出席人数とその高校の学力レベルには相関関係があるのではないか?という疑念です。
有名大学を目指す生徒が数多く通う進学校の保護者会は、保護者の出席率は70%~90%を超える高水準になります。その一方で、進学率自体は90%を超えるものの専門学校への進学が多く、大学は推薦やAO入試でチャレンジするという高校では、保護者会の参加人数は多くて数十人、出席率は数%に止まるケースを目の当たりにしています。
この現象から、懐疑的な見方をすれば、親の意識の高低が子どもの学力に反映されていると思わざるを得ません。
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