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厚生労働省は2015年5月27日、 E型肝炎への感染 リスクなどを回避するため、豚肉の生食禁止を正式に決定しました。昨年、豚の生肉を食べてE型肝炎に感染した患者が過去最高の146人になったことを受けての措置です。生食といえば食中毒がイメージされますが、単にお腹を壊すというレベルではなく、E型肝炎に感染するリスクがあるのです。
E型肝炎への感染 :豚の肉や内臓の生での提供が禁止に
国内で特定の食品とE型肝炎発症の直接的な因果関係が確認されたのは、それほど古い話ではありません。2003年に、兵庫県で野生のシカ肉の生食によりE型肝炎ウイルス食中毒が出たのが最初の事例とされています。その後、北海道では豚の生レバー、福岡県ではイノシシの肉を食べた人がE型肝炎を発症しています。今回の豚の生食禁止は、こうした感染被害を防ぐのが狙いです。2012年に禁止された牛のレバーの生食に続き、豚の生レバーや内臓の刺身なども食べられなくなります。
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