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意識高い系とかまってちゃん 、最近よく耳にする言葉ですね。
「意識高い系」は、自分の生活や取り組んでいること、容姿、経験等を周囲に自慢げにアピールし、注目や賞賛を得ようとする人々、「かまってちゃん」は、ネガティブ発言を繰り返し、皆の同情や関心を惹こうとする人々を指す言葉です。この「意識高い系」「かまってちゃん」共に、ちょっとネガティブな文脈で使われる事が多いのですが、元々は、ネットスラングとして数年前に登場した新しい言葉です。
現在では、検索で調べると、膨大な量の検索結果が表示されるほど一般的なワードになりつつあります。「意識高い系」「かまってちゃん」が注目を浴び、揶揄される背景には、何があるのでしょうか?国立研究開発法人国立成育医療研究センターの小西博士(心理学)に分析していただきました。
意識高い系とかまってちゃん :誰でもメディアをもち、情報発信出来る時代
インターネットの普及により、個人が広く一般に情報発信できるようになりました。自分のホームページを立ち上げ、幾つものSNSでアカウントをもつ等方法は多様化しています。とにかく他者の関心を惹き、認めて欲しいという、承認欲求の高い「意識高い系」「かまってちゃん」にとっては、絶好の環境です。「意識高い系」はセルフプロデュースの為に、「かまってちゃん」は自分の存在を確認するために、日々大量の情報を発信し続けるのです。
このインターネット環境の特徴の一つは、情報の受け手の多くが、情報発信者を、直接的には深く知らないと言う事です。この点も、「意識高い系」「かまってちゃん」にとっては好都合。ネット空間は、「意識高い系」にとっては思う存分「理想の自分」を演じる舞台、「かまってちゃん」は人と繋がる感覚を得る場となるのです。
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