(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
大腿骨頸部骨折による寝たきり は高齢者にとって深刻な問題です。
お笑い芸人の坂田利夫さんが6月16日午前中、入院していた大阪市内の病院を退院しました。坂田さんは4月末に右大腿部骨折のために入院していましたが、無事手術も成功し、今回の退院にこぎつけました。「これからは自宅で引継ぎリハビリを行い皆さまに元気な姿を見てもらえるように頑張ります。ありがとさ~ん!」と坂田さんは陽気なコメントを残していますが、自宅でのリハビリへの意気込みは真剣なものだったのではないでしょうか。
大腿部骨折は手術が成功したら終わりというものではありません。術後もリハビリを継続する必要があり、半年~1年後に元通りの歩行能力を取り戻せるのは50%程度にとどまります。ここでは高齢者が転倒した際に生じやすい大腿骨頸部骨折と大腿骨転子部骨折について見ていきましょう。
骨折しやすい部位
大腿部で特に骨折しやすいのが脚の付け根の部分です。脚の付け根をさらに細かく見ていくと、大腿骨の一番上に位置する骨頭(こっとう)とよばれる球状の骨があります。骨頭のすぐ下(頸部)は細く、折れやすい部位です。頸部からさらに下にいくと太く出っ張った転子部(てんしぶ)がありますが、こちらも折れやすい部位となっています。頸部の骨折を大腿骨頸部骨折、転子部の骨折を大腿骨転子部骨折といいます。
スポンサーリンク