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パーキンソン病という難病 について見てみましょう。
俳優の高知東生さんは、妻で女優の高島礼子さんの父親の介護に専念するため、引退を決意しました。高島さんの父親は2004年にパーキンソン病のため寝たきりとなり、これまでも夫婦で協力して10年以上介護を続けてきました。俳優を引退する高知さんは儀父の介護と、女優として活躍する妻・高島さんのサポート役を買って出るかたちになります。高知さんと同様に、多くの人が仕事をとるか介護をとるかの選択を迫られています。とりわけパーキンソン病は特殊な位置づけの病気です。どのような病気なのか、公的支援は受けられるか、などを確認しておきましょう。
パーキンソン病という難病 :主な症状は?
パーキンソン病の原因についてははっきり分かっていませんが、ドーパミンの減少が影響していると考えられています。代表的な症状には次のものがあります。
「ふるえ」…じっと座っていると、膝に置いた手がふるえます。手を膝から離して何かをしようとするとふるえは収まります。
「筋固縮」…筋肉がこわばり、手や足が固く縮んだように動きにくくなり、日常動作をスムースに行うことが困難になります。
「無動」…歩幅が小さくなり、歩き始めの1歩目を出しにくくなります。動作全般が小さくなり、字を書くと小さな字になります。
「姿勢障害」…バランスを崩すとスムースに姿勢を立て直すことができません。方向転換や寝返りも困難で、転倒しやすくなります。
治療は、ドーパミンを補充する抗パーキンソン病薬の内服治療が基本となります。発症後10年程度は普通の生活が可能で、生命予後は良いとされています。体のコントロールがきかないことによる転倒や、食べ物を飲み込む能力が低下することで起きる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の予防が重要になります。
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