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8月に中国天津市で爆発事故が起きた、日本の B型慢性肝炎の治療薬 への影響が懸念されました。同市にあるB型慢性肝炎の治療薬の製造工場が被災したため、日本肝臓病患者団体協議会などは9月16日、厚生労働省に対し薬の確保を要請しました。ここでは、爆発事故からどのような事態が想定され、それがなぜ深刻なのかを考えてみましょう。
B型慢性肝炎の治療薬 :唯一の製造拠点が天津市に
天津市には、「テノゼット」という B型慢性肝炎の治療薬 の製造工場がありました。テノゼットの日本国内での販売権を持つのは英製薬大手グラクソ・スミスクライン社ですが、同社の製造拠点は被災した天津工場のみでした。
天津市の爆発事故が日本のB型慢性肝炎に与える影響として、薬の確保が困難になる点がまず挙げられます。次に、同薬がB型慢性肝炎治療にとってどの程度重要なものなのかを見ておく必要があるでしょう。
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